
ジャズは難しいとよく言われていますが、せっかくジャズライブに行くのなら、簡単な知識を知っておけば、もっと楽しく聴くことができますよ♪
今回は、初心者の方向けにジャズライブをもっと楽しむために知っておきたい事をご紹介します!
ジャズは難しい?ポップスとの違いは?


「ジャズ」はブルースやラテン音楽などと西洋の音楽が融合した、アメリカ生まれの音楽。
ピアノ、管楽器、ギターやベースなどの弦楽器、ドラム、といった楽器が使われ、コードにあわせて各楽器がアドリブで演奏をすることに特徴があります。
一方、ポップスはpopularのPOPが語源であり、親しみのあるメロディーで覚えやすい曲調が一般的です。
ジャズと違い、基本的にアドリブ演奏はされません。



ジャズはアドリブ中心の音楽で、同じ曲でも演奏者によって全く違う内容となるところが初めての方には難しいと思われるゆえんかもしれません。
知っておきたいジャズの歴史


ジャズは、米ルイジアナ州の港町、ニューオーリンズで1900年頃に誕生したとされます。(諸説あり)
20世紀初頭、米国で過酷な労働を強いられたアフリカ系アメリカ人労働者が怒りや苦悩、不満といった自らの感情を表現する手段として生まれた労働歌やブルースが、トランペット・トロンボーン・クラリネットなどを用いた西洋音楽と融合しジャズへと発展したと言われています。
ジャズは時代と共に進化する音楽。
ヒップホップやソウル、R&Bなどにも大きな影響を与え、近年ではそれらと融合した新しいスタイルのジャズも楽しまれています。



ジャズが生まれた背景や歴史に思いをはせながら聞いてみると、また違った側面が見えてくるかもしれませんね。
ジャズ「スタンダード」って何?


ジャズライブに行くと、ミュージシャンが「次はスタンダードから、●●を演奏します」といった曲紹介をすることがあります。
ジャズスタンダートとは、長きに渡りジャズの世界で演奏されている、いわゆる定番曲の事。
100年を超えるジャズの歴史の中で、その曲数は500以上もあると言われています。
よく演奏されるスタンダードには下記のようなものがあります。
Autumn Leaves
Someday My Prince Will Come
My Funny Valentine
Summertime
Yardbird Suite
A Night in Tunisia
My Favourit Things
Fly Me to the Moon
Stardust
All The Things You Are



ジャズライブに行く前に、YouTubeなどで聞いて親しんでおくと、より楽しめるかもしれません!
ジャズの進行(1曲の流れ) 拍手のタイミングは?


ジャズはアドリブ中心と言えども、ルールは決まっています。
まずは「テーマ」と呼ばれる12~32小節程度のメロディを演奏します。
小節ごとにコード(※)が決められており、そのコードに基づいて各楽器の方がアドリブを演奏します。
※…その小説で定められている弾いて良い音の組合せのこと
ひととおりアドリブ演奏が終わったら、何小節かづつドラムとの掛け合いをする流れが一般的です。



初心者の方は拍手のタイミングが難しく感じるかもしれませんが、各楽器のアドリブが終わった後と最後のテーマが終わった後に拍手をするのがおすすめです。
最後の曲が終わったら、「アンコール」してみよう


ジャズライブでお決まりになっているのが、「アンコール」。
最後の曲が終わった…と思い拍手をしていると、誰ともなく「パン、パン、パン」と一定のリズムの拍手が始まることがあります。
これは、「もう一曲聞きたい!」という観客からのラブコールです。
大体のライブではアンコールがお決まりになっているので、誰かが一定のリズムで拍手し出したらそれに倣いましょう。
※会場によりアンコール演奏が無い場合もあります。



終わったと思ったらもう1曲聴けるなんて、おトク感満載ですね♪
ぜひ心ゆくまで演奏を楽しみましょう!
ジャズを知って、ジャズライブをもっと楽しもう!





いかがでしたか?今回ご紹介したのはジャズのほんの一部。
ジャズは譜面通りでなくアドリブ中心の音楽で、同じ曲でもその日の演奏者の組合せや気分によって全く違う側面が見れるのが魅力です。
ぜひ実際に聞きに行って体感してみてくださいね♪
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